2021.08.10
カテゴリ:Windows11
TPMとは
TPM(Trusted Platform Module)とは、パソコンに追加のセキュリティ機能を提供するためのチップのことで、CPUやコンピュータのマザーボードに搭載されています。
TPMは、暗号化で利用する鍵を安全な場所で管理するための仕組みです。
ランサムウェアの攻撃やマルウェアなどからパソコンを守り、不審な動作を監視して保護します。またパスワードや暗号化キーなどの機密情報を安全に保存します。
たとえば、金庫に鍵をかける場合、金庫と鍵を同じ場所に置いておくと開けられてしまう可能性が高いです。そのため、鍵を金庫とは別の場所(TPM)に保管し、鍵を取り出せる人を厳密に管理します。
最新版TPMのバージョンは2.0です。従来のTPM1.2と比較すると、機能が大幅に強化され、仕様も異なります。TPMを使う代表的な機能は、ストレージ(SSDやHDD)を暗号化するBitLocker(ビットロッカー)です。BitLockerはデータを保護するための機能です。
※Windows10 HomeではBitLockerを利用できません。
Windows11のシステム要件では、TPM2.0に対応するセキュリティチップが必須となります。
自分のパソコンにTPMが搭載されているかどうか確認する方法
- [Windows]キーと[I]キーを押して[Windowsの設定]画面を表示します。
- [更新とセキュリティ]をクリックします。
- 画面左側に表されたメニューから[Windowsセキュリティ]をクリックします。
- [デバイスをセキュリティ]をクリックします。
- [セキュリティとプロセッサ]欄の[セキュリティ プロセッサの詳細]をクリックします。
- [セキュリティ プロセッサの詳細]画面が表示されます。
- TPMチップが搭載されている場合、[仕様バージョン]欄に「2.0」と記載されています。
デバイスマネージャーから確認する方法

- [Windows]キーと[X]キーを押してシステムメニューを表示します。
- [デバイスマネージャー]を選択します。
- [セキュリティデバイス]欄に[トラステッドプラットフォームモジュール2.0]と記載されていれば、TPMは搭載されています。
第208回「パソコンインストラクター研修会」
- テーマ: Windows10 May 2021 Update(Ver.21H1)の使い方と教え方
- 開催日:2021年8月22日(日)
- 開催時間:午前9時30分~午後4時30分
- 開催場所:クラウド研修ルーム ※自宅のパソコンからご参加いただけます。
- 内容:Windows10 最後の機能更新プログラム Windows10(Ver.21H1)の配信がスタートしました。8月の月例ネット研修会では、機能更新プログラムを適用することで変わる仕組みと設定、アプリの使い方、Microsoft Edgeの使い方、講師として押さえておきたいWindows10の操作テクニックの総点検、次期OS「Windows11」の事前準備について学習します。
パソコンインストラクターとは
パソコンインストラクターには3つの活動方法があります。自分に合った仕事のスタイルを見つけていきましょう。