Javaを更新するときの注意点
オラクルが四半期ごとに実施する「定例のセキュリティアップデート」が10月28日に実施され「Java SE 8 Update 111」が配信されました。
しかしこのアップデートを行うときは注意が必要です。慎重に画面の案内を見ていないと、勝手に抱き合わせアプリがパソコンに入り込んでしまいます。
広告を無視して[次へ]ボタンを押すとダイアログが暗転し、抱き合わせのアプリを追加するチェックボックスを「オン」にするよう促されます。
一般のユーザーは、「抱き合わせられたアプリを追加しなければインストールを完了できないのではないか」と不安に思い、チェックボックスを「オン」にしてしまいがちです。しかしここでは決して「オン」にせず、チェックボックスを「オフ」にしてください。
Javaの悪質な抱き合わせアプリの対策
- [スタート]メニューで[Javaの構成]を検索し、Javaのコントロールパネルを起動します。
- [詳細]タブをクリックします。
- [Javaのインストールまたは更新時にスポンサのオファーを表示しない]にチェックを入れます。
- 次回から悪質な表示がされなくなります。
Javaとは、コンピューター上のアプリケーションを作るときに使われるプログラミング言語のことで、一般ユーザーのパソコンの多くにインストール済みです。
※Javaと似たような名称に「JavaScript」がありますが別物です。
※JavaScriptはWebページのHTMLドキュメントの内部で使われるものです。Javaもブラウザ上で動くので少し紛らわしいですが、Javaが必要なWebページはごくわずかです。Javaにはコンピューター上でJavaアプリを動かす「ランタイム」と「Webプラグイン」があります。現在問題となっているのが「Webプラグイン」です。昨年発生したサイバー攻撃のうち約半分はJavaのWebプラグインのバグを狙ったものというセキュリティ会社の報告も発表されています。
今回のように、悪意ある「定例のセキュリティアップデート」を行うオラクルの動きを考えるとアンインストールしてしまうのも1つの方法です。